2024年11月06日
ムバラス島でのマングローブ植林活動に関する雑誌掲載について
アラブ首長国連邦のアブダビ首長国で長年実施している環境保護活動が、Engineering With Nature(EWN)(※1)が発行する雑誌『Engineering With Nature An Atlas, Volume 3』に掲載されたことをお知らせします。
Engineering With Nature(EWN)は、世界中の政府機関や研究機関、企業と連携し、持続可能なインフラ開発を推進している団体です。EWNは自然のプロセスを活用し、洪水防止や水質改善などのインフラを構築することで、革新的かつ効果的な解決策を提供し、より強靭で持続可能な社会の実現をめざしています。
今回、雑誌に掲載された取り組みは、アラビア湾にあるアブダビ沖のムバラス島で、アブダビ石油が35年以上継続しているマングローブの植林活動です。育苗施設から50万本以上のマングローブの苗木を移植しています。2009年以降はEWNの提唱する手法に基づき、従来の人工的な構造物や技術に依存するだけでなく、自然を活用して、より持続可能で環境に優しい解決策を提供するアプローチを採用しております。具体的には、堤防沿いに人工的な潮路を掘りマングローブを移植することで、海岸の防波堤として機能させ、波による海岸の浸食を予防する革新的な活動を行っています。これまでに約7キロメートルの海岸線、堤防沿いの約20%でマングローブの成長が確認されており、将来的にはさらに9キロメートルにわたる新規植栽を計画しています。
この成果を受け、アブダビ石油は2021年7月に「PIANC(The World Association for Waterborne Transport Infrastructure)Supporter of Working with Nature」を授与されました。(※2)「Supporter of Working with Nature」は、環境に配慮した工学的アプローチに貢献する企業や組織に授与される証明書です。
掲載内容については、添付「Engineering With Nature: An Atlas, Volume 3」92ページから95ページをご覧ください。
Engineering With Nature:An Atlas, Volume 3
今後も石油の開発生産を通じた安定的なエネルギー供給とともに、環境保全への取り組みを継続し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
※1:Engineering With Nature(EWN)https://ewn.erdc.dren.mil/
※2:The World Association for Waterborne Transport Infrastructure(PIANC)
https://www.pianc.org/